こんにちは。

西日本釣り博の準備に大わらわの 釣研 松大です。

遅くのブログアップ、申し訳ありません。

さて、今日は挑戦的(?)なテーマです。

「大物をバラさずに取り込みたい」

これは、どなたでも普遍的な願いかと思います。

バラシにも様々なパターンがありますが、最も多いのが、単純に糸が切れることによるものではないでしょうか。

魚との引っ張り合いも、ラインには大きな負荷がかかるとなることはご承知の通りです。

大物であればあるほど、その強度の限界域で渡り合うことが多くなります。

そして、急激なショックがかかるほど、ラインへの負荷も更にかかります。

そこで、ラインを極力いたわることのできる、そして大物にも余裕をもって立ち向かえるパーツができないものかと、考えました。

目を付けたのは、ウレタンクッション。

カゴ釣りや船釣りではおなじみの、伸縮によって引きを吸収するクッションです。

単純な引張強度だけでなく、瞬間的な引きにも強いです。ご愛用者も多いのでは・・・。

これを、フカセにもっと手軽に応用できないものかと、まずはいろいろ試してみました。

 

最初は、上のようなものを作って、釣り場で道糸とハリスに挟んで試してみます。

ところが、ここで問題になったのが、

 

そうです。スイベルです。

ウレタンクッションには、直接ラインが結べません。そこで、ウエイトスイベルーG8を上下に付けてみたのですが、このスイベル2つ分の重量が加算されることにより、水中での重量換算でガン玉G5程度の自重を持つことになってしまいました。

これをガン玉なしの仕掛けにセットすると、このクッションだけがハリスやツケエより先行して、結構な速度で沈んでしまい、繊細なフカセでは使い物になりません。。。

「どうしたら、もっと自然に仕掛けを沈められるか?」

これまた、喧々諤々の議論です。

・・・。

そこで、一つのアイデアが生まれました。

「水に浮く軽い素材で浮力体を作り、クッション内にセットしたらどうだろう?」

様々な素材で試作を重ねた結果、生まれたのが、こちら。

全長10cmです。

この黄色のパーツは、比重の軽い素材で出来ています。

こうすることで、クッション全体の水中での重量がガン玉7号程度まで軽減されました。

しかも、潮受けを兼ねた形状とすることで、ツケエの浮き上がりも防止。

張りが作れるから、ツケエ先行で、仕掛けもスムーズに入っていきます。

ちなみに、引っ張ると、ご覧の通り。

大体、これで2kg弱くらいの力を掛けているでしょうか。

結構、伸びるでしょう?

ですから、ラインをかばってくれる上、いわゆる「合わせ切れ」「ショック切れ」にも強い!

=伸びの少ないPEラインを使っても、これで合わせも怖くありません。

 

その名も「潮受クッション」。

PE釣法用に、開発した自信作です。