緊急事態宣言延長で、今までにないくらい釣りに行かない期間が長いであろう皆様、いかがお過ごしでしょうか?

とりあえずウキさえ触っていれば満足するウキ師匠でございます(笑)

さて、前々回の投稿で浮力のお話をしましたが、試された方はいらっしゃるでしょうか?

今回はウキのお友達・パートナー「ガン玉」のお話です。

現在、釣研より発売しております「ラバーガン玉PRO」をご愛用されている方必見!!ご愛用されていない方は特に必見です!!!

ウキの浮力についてはいろいろな雑誌などでも特集されており、特に精度(バラツキ)については弊社でもSSA規格を採用するなど各社しのぎを削っておりますが、ガン玉の精度(バラツキ)って感じたことありませんか??

実は、釣研もラバーガン玉PROを出す前は、このガン玉の重量バラツキに悩まされていました。

そもそも「ガン玉」「ジンタン」の「B」とか「G]ってなんなの?って話ですが、簡単に説明すると散弾銃の玉の規格なんです。詳しい説明はググって下さい(笑)

昔ながらのいわゆる鉛製のガン玉については、大きさが基準となっているため使用する材料によって重さが結構バラバラなんです!!通常、ガン玉に使う鉛にはスズなどを混ぜて使用するのですが、この配分が各社でまちまちなので大きさを基準にするガン玉規格に則ってしまうと重量にばらつきが出てしまうのです。

また、当然水中に入りますので、ガン玉にも浮力が発生します。すなわち、空気中の重さよりも軽くなってしまいます。

分かりやすい例でいうと、某メーカーさんのとあるガン玉は通常の鉛ガン玉より1ランク程度軽いんです!!!弊社で測定したところG5がG7くらい、G2がG3くらいの重さでした。

釣研HPなどにも記載があるこの表なんですが、ここにある重量もいわゆる「空気中の重さ」なので、実際の浮力値はこれより軽くなります!!どのくらいになるかは、企業秘密なので明かせませんのでご容赦をm(_ _)m

 

つまり、どれだけウキの浮力精度を高めても、ガン玉の精度が悪ければキチンとした浮力は出ないよ!!ということなのです。

釣研「ラバーガン玉PRO」については、釣研ウキの浮力基準に合わせた設計、さらに重量誤差も1/100g単位で管理しており、この浮力にこのガン玉を使えばバッチリ!!!となるようにしております。

 

ここまで力説したら当然浮かべてみたいですよね~(笑)

ガン玉を使った釣りなら当然この2個が代表となります「ゼクトα」と「ディスペイド」

両方ともプロデュースして頂いたのは、ガン玉使いの名手!森井陽インストラクター。

森井さんの要望はメインのガン玉のほかにハリスにガン玉を使うことが多いので、ゼクトαには+G7、ディスペイドは遠投での使用がメインになるので+G3の与浮力設定をしてほしい!!でも、それ以上のガン玉を使うと沈むようにして!!!というかなり厳しいもの(笑)

それぞれ3Bを使用して、「ラバーガン玉PRO」の3BにG5をつけています。(なんでG5をつけるかって??それは近日公開の次回でご説明します!!)

「ラバーガン玉PRO」はブラックのノーマルのほか、号数によってカラーが異なる2タイプあって大変便利\( ‘ω’)/

これを例のごとく米水津の美味しい海水に入れます

浮きました。ゼクトαは結構ギリギリ、ディスペイドは若干浮いているのがわかります?

次にゼクトαにG7を追加します。

更にギリギリになっています。

更にG7を追加します

現在3Bに対し、ラバーガン玉PRO3B+G5+G7+G7となります。

これで沈みました。ご要望通りです( ・`ω・´)キリッ

次にディスペイドの与浮力を調べていきます。

同じようにG7を追加します。

まだまだ余裕がありそうです。

それならばと、与浮力分のG3ガン玉を追加してみます(灰色がG3です。カラーってわかりやすい💛)

3Bに対し、3B+G3+G5+G7です。

はい。沈みました。

この実験から何が分かるのか?と言いますと、両方とも表示浮力と既定の与浮力に対し、G7程度の浮力バラつきである!!ということなのです!!!

ちなみに、01以下になるとさらにその半分。ガン玉にすると・・・・G12とかになるのかな??

ここまでウキ側が精密な浮力で設定してあるのなら、当然そのパートナーであるガン玉の重量も正確であるべきだ!!と思いませんか???

昔のウキはBに対して3Bのガン玉をつけて浮くのが当たり前!ウキはオモリをつけて沈まなければいい!!というのはもはや古い考え。

今はガン玉を使った釣りでもわずかなガン玉調整で浮き沈みさせながらの釣法が主流となります。そのためにも0号以下だけではなく、Bや3Bなどウキ止めをしっかりつけたガン玉を使うウキでも高精度が求められています。

与浮力はそのウキの使い方によってあってもよい。でも過剰なバラつき・余り過ぎる残浮力はNG。もちろんウキの浮力設定に合わせた正確なガン玉を使うのも然るべきと考えています。

よく0号ウキの外側に板鉛を張り付けて浮力調整!!っていうのがありますが、かなり大きいですよね。外側に余計なオモリをつけるということは当然、そもそものウキが持っているバランスを大きく崩します。しかも全周ではなく、2-3か所程度だとセンターバランス自体が狂ってしまうため、メーカーとしては絶対におススメできません!!

 

お家で待機される日が続くと思いますが、いい機会だと思ってご自分の仕掛けとウキの浮力を確認してみませんか?もしかしたら思わぬ発見があるかもしれませんよ。

もちろん浮力の確認をするには正確な浮力設定が前提のゼクトαのようなウキが必要となります。そして、その正確さを確認するためにも正確な重量の「ラバーガン玉PRO」を使ってみて下さい。

 

最後に小ネタをひとつ

ラバーガン玉PROをお使いの方から、大きいサイズはラインがセンターに通しにくいんで投入時にバランスが狂って絡みやすい!!というご意見を頂くことが。

原因は、つけ外ししやすいように割り込みを大きくしているためなんですが、そういう方にはこの取り付け方をご紹介します!!

わかりやすいように写真に黒い線を引いています。

カスガイの部分から爪溝にかけてななめにラインを配置します。(写真はわかりやすいように大きく開いていますが、製品はここまで開いていないので、感覚で覚えて下さい(笑)

強く噛みつける必要はないです。指で押し付けて仮止めした後、不安なら少し強めに噛み込んで下さい。

このようにまっすぐ取り付けることができました。

こんなことができるのも、取り外ししやすい柔らか仕様ができる技!!

また、ななめ取り付けによるメリットとして、ラインを挟み込む長さが長くなるので動きにくくなります\( ‘ω’)/

 

ラバーガン玉PROは「スズ」を主原料としています。当然鉛より比重が軽く、前述のとおり浮力基準で重量を設定しているため、同サイズのほかの鉛ガン玉に比べ若干大きいです。

大きいことによるデメリットも多少ありますが、それを補って有り余るほどのメリットとして、つけ外しが非常にしやすいというのがあります。

試しに同じG7ガン玉を使い比べてみて下さい。特に冬場なんかはイライラ度が大幅に半減しますよ💛