クロ釣りシーズンも最盛期を迎えた11月21日(日)、釣研FG(ファングループ)主催の2010年釣研FGクロ釣り選手権が長崎県・平戸一帯で行なわれた。平戸市・田平公園に設けられた大会本部には九州・山口を中心に総勢148人の釣研FG会員が訪れ、前夜午後11時の受付開始と同時に、「一発大物」を目指し、宮の浦や生月島、的山大島、五島列島などの好釣場に、優勝への大きな期待を込めて出発していった。
当日は秋晴れ、しかも海況は穏やかという絶好のコンディション。各地で釣況も上向きということもあり、上位入賞のラインは相当に高くなることが予想された。また、検量までに大会会場に戻ってくることの出来る場所であれば、どこで竿出ししても良いルールのため、どの釣り場を選択するかも重要な要素となり、参加者の日ごろの実力が試される大会となっている。
夜が明け、検量開始の午後1時を迎えて続々と参加者達が検量所へと帰着してくる。40cmオーバーの良型が続々と持ちこまれ、検量所横に設置された入賞魚の展示台の順位が入れ替わる度に歓声があがっていた。
気になる上位入賞者であるが、一番の長寸を釣ったのは、杉田弘行さん(山口県支部)。上五島・ケムタ瀬の夜釣りで、「電輝円錐」に「タングステンシンカー」を組み合わせて仕留めたのは、50cmまであと一息の49.8cm1745gの良型口太。栄えある2010年度釣研FGクロ釣り選手権優勝の栄冠を手中に収めた。
2位には、これも上五島・一ツ瀬に渡り、朝マズメに「スーパーエキスパートUE」で47.5cm1720gを仕留めた岡崎悟さん(山口県支部)。
そして3位には、的山大島・クジラの夜釣りで「電輝円錐」で47.5cm1630gを釣り上げた行徳秀美さん(北九州支部)。2位の岡崎さんとは同寸となり、重量優先のルールで僅かに及ばなかったものの、検量時には大いに盛り上がりを見せた。
検量が終わってみれば、10位までの全選手が40cmオーバーを仕留めており、良型が連発する激しい上位争いとなった今大会。148名の選手それぞれがベストを尽くした2010年釣研FGクロ釣り選手権も大盛況のうちに幕を下ろした。
順位 | 氏名 | 所属支部 | 長寸(cm) | 重量(g) | 釣り場 | 使用ウキ |
1位 | 杉田 弘行 | 山口県支部 | 49.8 | 1745 | 上五島ケムタ瀬 | 電輝円錐 1号
タングステンシンカー -1号 |
2位 | 岡崎 悟 | 山口県支部 | 47.5 | 上五島一ツ瀬 | スーパーエキスパートUEG2 | |
3位 | 行徳 秀美 | 北九州支部 | 47.5 | 1630 | 的山大島クジラ | 電輝円錐 0号 |
4位 | 近藤 昌史 | 長崎県北支部 | 46.6 | 1660 | 宮ノ浦追帆崎 | 浦島円錐 極 3B |
5位 | 久保 啓司 | 山口県支部 | 44.2 | 1320 | 上五島ケムタ瀬 | グレイズ 0号 |
6位 | 田中 洋明 | 山口県支部 | 42.5 | 1160 | 上五島一ツ瀬 | R-G G2 |
7位 | 瀧内 昭明 | 筑豊支部 | 42.1 | 1020 | 生月長瀬 | 夜釣円錐 3B |
8位 | 平松 千枝 | 福岡支部 | 41.9 | 1285 | 宮ノ瀬トトガ浦 | エイジア 0α |
9位 | 雪家 恵介 | 長崎県北支部 | 41.8 | 1130 | 宮ノ浦尾上南 | メジナSP 2B |
10位 | 松尾 賢太 | 山口県支部 | 41.4 | 1000 | 上五島一ツ瀬 | ツインフォースタナMG2 |