2013年 福岡支部 秋季懇親クロ釣り大会 結果報告

去る平成25年9月22日。
佐賀県呼子・波止岬沖の新波止にて懇親クロ釣り大会が開催された。
福岡支部は福岡県中部・南部8つの地区から構生され、うち7地区を代表する腕利きの会員26名にオブザーバー参加1名の計27名がAM4時に波戸岬に集結。
開会式終了後、出港となったが波止への渡しは参加会員を二度に分け、NEW幸丸2便にて釣り場への対応を行って戴いた。

この時期、九州では毎週の様に台風が発生し、今回も19号は華南に抜けたものの間伐入れずに20号が父島の南に発生している。その間隙をついて開催された今大会だが、心配された台風の影響は殆ど無かったものの広大な波止に上がり、釣り座となる犬走りに立ってみると真正面から断続的な強風が情け容赦無く吹き付けている。また足場も5.3メートルのタモが届くかどうかという高さである為、風の影響を軽減するラインコントロール、また向かい風に負けず正確な撒き餌打ちの精度など高度なテクニックも要求され、今年も難易度はS級だ。

参加者全員が渡り終えると同時に実釣となったが、沖は海底の変化が少なく、竿二本まで仕掛けを入れて深く探っても本命魚からの便りは一向に届かなかい。秋の本格的シーズン前でも有るせいか、魚はまだ潮に入ってきていないようだ。
多くの会員は遠投で沖から良型を引きづり出す事を想定していたと思われるが、それもままならなくなった。
となれば足元のケーソン際が有力となろう。
撒き餌を入れると海面に敷かれた茶色のカーペットが盛り上がって見える程のアジゴ軍団。
また“幼魚”と形容しても差し支え無いようなイサキ、ベラ、バリ、サンバソウといった顔ぶれが各会員達の釣りを頻繁に阻んでくる。
そんな中、“アジゴより遅れて出てくる木っ葉グロをどう手にするか。”
また各魚種の習性をも想定した撒き餌ワークを駆使し、木っ葉の中から少しでも大きな木っ葉を手にする事が今回の入賞へのポイントとなった。
夜明けから正午まで懸命に竿を振って釣り終えた会員達は無事帰港し、検量・審査の結果、入賞者結果は下記の通り。

優勝 :柳之内 秦(城北地区):780g
準優勝:橋口 高志(博多地区):780g
三位 :与田 正幸(西地区) :760g
四位 :紫垣 美潮(博多地区):720g
五位 :平松 千枝(早良地区):720g
他魚 :福盛 雅美(博多地区):31.6cm(サヨリ)

このように苦難の釣りを物語った結果となったが、本大会を皮切りに参加者の秋シーズンはこの日、無事開幕。
貪欲に。そして果敢に小さな本命魚を狙い見事、数を揃えた会員達。
運営に携わった役員一同、そんなストイックな会員達が今年も各種大会で活躍してくれる事を切に願いつつ、大盛況のうちに今大会の幕は降りた。
こうして深まった懇親、刺激といった目に見えない釣果を手に戻っていく会員達を呼子の秋風が優しく、爽やかに見送ってくれた。

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【参考】福岡支部内地区長 (地区責任者)
中央地区:柳地 正博
城北地区:河合 和秀
博多地区:田代 智之
東地区 :湯本 一美
糟屋地区:大薗 恭弘
早良地区:高瀬 重彦
西地区 :堀 勝廣
前原地区:結城 和昌

【福岡支部より】
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