第20回WFG福岡支部大会 結果報告

大会最大魚をも手中にされた永田貞則会員。


大寒を過ぎた1月26日に長崎県平戸宮之浦の磯で第20回 W・F・G福岡支部代表決定戦が行われた。
八地区を勝ち抜いた選手18人が世界大会の代表を目指し、早朝四時に本土最西端の港・平戸宮之浦港に集ってきた。当日は波高2。5mで風は北西から北東に変わる予報となっている。
決して良いコンディションではないが、北西風が吹くこの時期の西九州ではある程度の風は避けて通れない。
この状況をどう釣って23cm以上のクロを手にするか。潮は若潮で一回戦は下げ潮、二回戦は干潮廻り、最後の決勝は上げ潮になり、代表切符を持ち帰るには潮の対応力も求められる。
一回戦は全9試合で二回戦は4試合。最後の決勝は2試合で計3試合を勝ち続ける事により、福岡支部の晴れの第20回WFG代表となる。
さて朝四時。丸銀釣りセンター待合室で受付、クジ、開会式と終わり出港となった。
選手達は懇親大会の時とは少し雰囲気が異なっており、張り詰めた緊張感の様なものが漂う。これも伝統のWFG独特の大会カラーだろう。
まだ風の影響がマシで比較的穏やかな志々伎崎に渡して行く。それでも波が這い上がっている磯も有り、最後のひと組は御神の波止に渡礁させ、一旦帰港した。港で対戦表を記載したり二回戦に使う磯の健闘、戦況の予想などをして過ごしたが、すぐに2時間の競技時間は過ぎ、秤とスケールを持ち、再び丸銀丸で港を出る。選手達の磯に上がり検量の結果、その磯も厳しく先掛けが2試合、釣果無しのジャンケンが2試合、他のカードも3尾以上の釣果が出ていない。
事前の情報では絶好調の志々伎が伝えられていたが、予想と大きく異なる厳しい状況だ。
どんな勝ち方であれ勝敗は決まっていく。結果9名の選手が勝ち名乗りを上げ、続いて二回戦の磯に上げ終えた。また敗れた選手は他の磯で遊んで貰う。
帰港後は釣果の出ている磯、新たに使える磯を検討・設定し、二回戦の勝敗パターンから予想し、決勝の磯を洗い出した。時間となり出港後、二回戦の磯へ。
最干潮を挟んだ前後の潮回りを釣る二時間だったが、1試合先掛けがあったものの今度は40cmを超える良型も出ており釣況が変わりつつあるようだ。勝ち残ったのは麻生真吾会員(前原地区)、今井 雅博会員(東地区)、永田 貞則会員(前原地区)、山田 浩司会員(糟屋地区)の四名だ。
事前に検討していた決勝の磯に四名の選手を上げて帰港したが、二時間後には福岡支部の代表が決まる。休憩しながら二時間足らずを過ごしてついに四度目の出港となった。
一のハエでの検量の結果は初出場の麻生会員がベテラン・今井会員を退けて嬉しい代表となった。
次の二のハエのハナレは足場が低いため、検量は帰港後、参加全会員が見守る中で行われた。
検量は約2.5kgの山田会員に対し、何と49cmの大会最大魚を含む8kgを検量籠に盛った永田選手が三年連続支部代表の切符を手中に。
こうして福岡支部の第20回WFGは無事終了したが、二人の選手には他117名の会員の想いも背負い、晴れの大舞台で堂々と戦っていただきたい。

福岡支部の晴れの代表2名。(左・永田貞則選手、右・麻生真吾選手)

当日は宮之浦を知り尽くす丸銀釣りセンター・柴山 久之船長が操舵。

船上より競技中の磯を臨む。

戦い終え、帰港した選手達。

決勝での永田会員の圧倒的な釣果。

惜しくも決勝直前に涙を飲んだ山田会員。


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