4月18日(日)、釣研FG(ファングループ)主催の2010年度チヌ釣り選手権が岡山県・宇野港沖一帯で行なわれました。受付・表彰会場の宇野港には午前2時の受付開始前から117名の参加者が続々と集結し、競技説明のあと、参加者は5隻の渡船に分乗し、沖合のポイントへと散開していきました。宇野港沖の一帯にはチヌの好釣り場である大小さまざまな島が広く点在しています。どのポイントに上礁しても一発良型の可能性がある上、場所によっては良型のマダイの可能性も大いにあるなど、選手にとっては気を抜くことの決して出来ない釣り場がずらりと並んでいます。
当日は好天にも恵まれて、好釣果が期待される中での競技開始となりました。午後1時を過ぎ、参加者を乗せた渡船が続々と検量会場に帰着します。勝負は1尾の長寸で行なわれ、アベレージサイズである30~40cmクラスのチヌが次々と持ち込まれる中、検量所からひときわ大きな歓声が上がりました。その時点での最大魚となる51.0cm、2040gを釣り上げたのは白澤竜也選手(北九州支部)。自身初のチヌの釣果が50cmオーバーという、絵に描いたような幸運に、本人の表情も緩みっぱなしです。しかし参加者100人を超える大会だけに、更なる大物が飛び出す可能性も十分にあります。さらに検量が進む中、目測で50cmはあろうかという大物を持ち込んだのは岩本隆清選手(広島支部)、植田実選手(岡山支部)。しかし、検量結果はいずれも重量で白澤選手を上回ったものの、長寸がそれぞれ49.9cmと49.8cmと、大台の50cmに惜しくもあと数ミリ届かず、ここで検量時間が終了。本大会唯一の50cmオーバーを仕留めた白澤選手に、栄えある2010年釣研FGチヌ釣り選手権の栄冠が輝きました。検量時には、同寸のため1尾重量での勝負となり涙を飲む選手も続出するなど、大盛況のうちに、本年度の釣研FGチヌ釣り選手権は幕を閉じました。
順位 | 氏 名 | 所属支部 | 長寸(センチ) | 重量(グラム) | 釣り場 | 使用ウキ |
1 | 白澤 竜也 | 北九州 | 51.0 | 2040 | 本村一文字 | 遠投ビッグ黒鯛、スラスト水中 |
2 | 岩本 隆清 | 広島 | 49.9 | 2300 | 北中東 | 全遊動円錐 |
3 | 植田 実 | 岡山 | 49.8 | 2250 | 出崎タテノウラ | サウザーLS |
4 | 寺山 博行 | 岡山 | 48.0 | 1800 | 北の石切 | 円錐EX |
5 | 徳良 宏行 | 岡山 | 47.8 | 1630 | 家島東 | どんぐりEX |
6 | 斉藤 寿夫 | 岡山 | 45.4 | 1730 | 黒岩 | どんぐりEX |
7 | 幡司 英男 | 岡山 | 45.4 | 1440 | 直島マモレ航法 | サウザーLS |
8 | 平野 哲也 | 兵庫 | 44.4 | 1610 | 大岩東 | 円錐EX |
9 | 小島 裕 | 広島 | 43.0 | 1440 | ハコ島 | T-ACE |
10 | 栗原 潤 | 安芸 | 42.5 | 1270 | ジャウロ ハゲ | 円錐EX |
優勝者 北九州支部 白澤竜也氏
準優勝者 広島支部 岩本隆清氏