2010/11/14(日)、岡山県宇野沖一帯の沖磯にて上記大会が開催された。各地区予選会から勝ち上がってきた精鋭22名と岡山支部主催の各大会で好成績を収めシード権を与えられた2名の計24名がトーナメント方式にて熱戦を繰り広げた。今年の夏は異常気象宣言が発令され、水温の影響だろうか?例年ではエサ取りが姿を消すはずの11月中旬の宇野沖だが、エサ取りの活性が非常に高く、季節のズレによる厳しい状況に選手達は苦戦を強いられていた。夜明けと共に試合開始となる第1回戦。エサ取りの活性を読みチヌの居場所を的確に捉えられた選手達が規定寸を越えたキーパーサイズを手にしていた。
続いて2回戦。この日の本命潮が流れる時間帯である。スタッフ一同、良型がでるのではと予想していたとおり竹島選手が40オーバーのチヌを釣りあげた。
続けて3回戦。まだ、本命潮が残っている時間帯である。浜辺選手は惜しくも敗退するが45cmのマダイを釣り上げていた。
そして、決勝戦に駒を進めたのは宇野沖を知り尽くした竹島選手。エサ取りに苦労しながらも我慢の釣りで勝ち上がった久山選手。釣技抜群の腕前で安定した釣果をたたき出した福田選手だ。決勝戦は、直島の「宮ノ浦の一文字」宇野沖でも随一の魚影の濃い場所である。審査方法は1ラウンド40分で3ラウンド行われる。決勝戦会場も例に漏れずエサ取りが多く、3選手とも時折竿を曲げるが、あがってくるのはマダイであった。沈黙の時間が過ぎていき、そのまま第1ラウンド第2ラウンドが終了し、そして運命となる第3ラウンドのホイッスルが吹かれた。このままノーフィッシュで試合が終了した場合、全試合の総重量で順位が決定される。ここまで一番不利な久山選手は何としてでも規定寸のチヌを釣り上げなければならない。誰もが、総重量で上回っていた竹島さんの優勝を確信していたが、残り時間10分前に内向きを攻めていた久山選手のウキが姿を消し、アワセを入れて釣り上げたのは規定寸を越えたチヌだった。試合終了間際のこの一尾が久山選手に栄冠をもたらせた価値ある一尾となった。
久山選手は釣研「BMウキ」に「ビッグ水中」を組み合わせ、僅かな潮の動きで唯一のチヌのアタリを捉えていた。
結果:優勝 久山透
準優勝 竹島誠治
3位 福田肇
4位 浜辺茂典
5位 稲谷拓士
6位 植田実