第17回WFG 大会結果

17回目を迎えた、釣研ファングループ主催のWFG(ワールド・フィッシング・ガイアオブグレ)が、12月12日、13日の両日にわたり、長崎県平戸・宮の浦を舞台に開催された。2010wfg-01-2002010wfg-02-200

この大会は初日の4人対戦の予選リーグを3試合行い、勝ち点の多い各ブロックの1位のみが翌日の決勝トーナメントに進出するルール。全国各地、遠くは韓国から44名の選手が各地区の厳しい予選を勝ち抜き、早朝の開会式に顔を揃えた。その中には前回、前々回大会の覇者で、前人未到の3連覇を目指す猪熊博之選手を始め、池永祐二選手・立石宗之選手・橋本敏昭選手などの錚々たるメンバーもずらり。朝7時の試合開始とともに、熱戦の火蓋が切って落とされた。
当日は比較的風の強いコンディションとなり、普段の宮の浦とは違ったパターンでの釣り方を余儀なくされる磯が多かった。予選リーグでは池永選手、猪熊選手、橋本選手など、過去の本大会での優勝歴のある選手や有力選手が次々と姿を消す中、目立ったのが韓国勢の大活躍。パク・ヴァンス選手、キム・スヨン選手はいずれも3戦全勝というスコアで勝ち上がり。また、昨年度準優勝の片山勝夫選手も接戦を制し、決勝トーナメント進出を決めた。

翌13日早朝、決勝トーナメントに進出した12名の選手が再び宮の浦沖磯へ展開した。
しかし、準々決勝を終えた頃から風、雨に加え波が前日以上に強くなり、準決勝を1時間終えた時点で安全を期し、競技を中断していったん帰港。決勝進出者はその時点までの釣果で決定され、3人の選手が決勝戦に駒を進めることとなった。
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そして12時30分。風裏となる「ゾウの鼻の内側」に顔を揃えたのは、徳島勢二人に地元長崎・五島勢一人の計三人。徳島県の実力者森井陽選手、そして言わずと知れたジャパンカップ6回の覇者立石宗之選手(いずれも徳島支部)、五島の実力者濵上幸喜選手(五島支部)。誰が勝ってもおかしくない顔ぶれの中、40分3ラウンド、120分間の競技が開始された。2010wfg-03-200
口火を切る1尾を釣り上げ先行したのは立石選手。開始5分も経たないうちにキープサイズを釣り上げた。それに続いたのが森井選手で、中間距離までにはエサ取りが多いことを素早く見抜き、時折吹き抜ける強風の中、約30m沖目に遠投した仕掛けとマキエを、完全に合わせるという見事なテクニックで応戦。他の2人が釣果を伸ばせない中でも、着実にグレをライブウエルに収めてゆく。濵上選手も0C浮力のウキを使った沈め釣りでキープサイズを仕留め、リードする森井選手を2人が追うという形で最終ラウンドに突入した。
時間とともに高まるプレッシャーの中、沈黙の時間が続く。その時、ギャラリーの視線が一点に集まった。
竿が立ったのは森井選手。2人を突き放し、優勝を決定付ける1尾が取り込まれた。競技が終了し、3人がお互いの健闘を称えあう中で検量が行なわれる。結果、トータル8尾、3120gを釣り上げた森井選手が第17回WFG初優勝を成し遂げ、同時に史上初めて大優勝旗が豊後水道を渡ることとなった。
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