クロ釣りシーズン最盛期を迎えた11月27日(日)、釣研FG(ファングループ)主催の2011年釣研FGクロ釣り選手権が大分県南一帯で行なわれた。前夜午後11時の受付開始と同時に、佐伯市・番匠川河川敷に設けられた大会本部には九州・山口の各支部から総勢120人の釣研FG会員が訪れた。最長寸1尾で競われる優勝を目指し、鶴見・蒲江などを中心とした東九州きっての好釣場に、次々と出発していった。
当日は曇り、しかも海況は穏やかという久々の好コンディション。各地で釣況も上向きということもあり、上位入賞のラインは相当に高くなることが予想された。また、検量までに大会会場に戻ってくることの出来る場所であれば、どこで竿出ししても良いルールのため、どの釣り場を選択するかも重要な要素となり、参加者の日ごろの経験と実力が試される大会となっている。
夜が明け、検量開始の午後1時を迎えて続々と参加者達が検量所へと帰着してくる。40cmオーバーの良型が続々と持ちこまれ、検量所横に設置された入賞魚の展示台の順位が入れ替わる度に歓声があがっていた。
今大会の優勝を決める最大魚を釣ったのは、田中洋明さん(山口県支部)。鶴見大島の夜釣りで、「LFブライトタイプR」を使って仕留めたのは、48.0cm1460gの良型口太。栄えある2011年度釣研FGクロ釣り選手権優勝の栄冠を手中に収めた。2位には、同じく鶴見大島に渡り、昼前の納竿間際に「グレ円錐EX」で47.5cm1480gを仕留めた矢野政美さん(延岡支部)。そして3位には、これも鶴見大島での夜釣りで「円錐EX」の夜釣り仕掛けを駆使して46.9cm1445gを釣り上げた弘中聡さん(山口県支部)。
これ以降の4位~6位までは3人全てが同寸となり、重量差での順位決定となるなど、検量に提出されたクロのうち、実に参加者の3分の1にあたる40人までが40cm以上を提出しているという、近年まれに見る激しい上位争いとなった今大会。120名の選手それぞれがベストを尽くした2011年釣研FGクロ釣り選手権も、大盛況のうちに幕を下ろした。
順位 | 名前 | 所属支部 | 長寸(cm) | 重量(g) | 釣り場 | 使用ウキ |
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1 | 田中 洋明 | 山口県 | 48.0 | 1460 | 鶴見大島 | LFブライトTYPE-R |
2 | 矢野政美 | 延岡 | 47.5 | 1480 | 鶴見大島ナカバナ | グレ円錐EX |
3 | 弘中 聡 | 山口県 | 46.9 | 1445 | 鶴見大島 | 円錐EX |
4 | 坂田 良己 | 筑豊 | 46.3 | 1640 | 蒲江屋形島 | ハイパーレスキュー |
5 | 福島 孝一 | 北九州 | 46.3 | 1580 | タカハマ | ストライパー |
6 | 杉田 弘行 | 山口県 | 46.3 | 1435 | 鶴見大島 | LF電輝円錐 |
7 | 寺田 泰隆 | 延岡 | 46.1 | 1445 | 鶴見大島赤鼻の裏 | ジャイロ-N |
8 | 河井 英希 | 延岡 | 46.0 | 1740 | 鶴見大島赤鼻の鼻 | グレどんぐりEX |
9 | 中田 隆二 | 玉名 | 45.9 | 1585 | 鶴見カタヘラの地 | 全遊動X-A 4-2-4 |
10 | 橋本 敏昭 | 延岡 | 45.5 | 1575 | 鶴見大島小島 | 全遊動テクニカル |