第18回WFG・結果報告

18回目を迎えた、釣研ファングループ主催のWFG(ワールド・フィッシング・ガイアオブグレ)が、6月3日、4日の両日にわたり、長崎県平戸宮の浦・五島列島を舞台に開催された。
この大会は宮の浦で初日の4人対戦の予選リーグを3試合行い、勝ち点の多い各ブロックの1位のみが翌日の五島列島での決勝トーナメントに進出するルール。全国各地、遠くは韓国から40名の選手が各地区の厳しい予選を勝ち抜き、早朝の開会式に顔を揃えた。その中には前回大会の覇者である森井陽選手、前人未到のV3を目指す猪熊博之選手を始め、立石宗之選手・永島義郎選手・榊秀之選手など、全国トップレベルのメンバーも顔を揃え、朝6時の試合開始とともに、熱戦の火蓋が切って落とされた。
初日は試合開始前後には穏やかな海況であったが、昼前後には強風に加え、時間の経過とともに高まってゆく魚へのプレッシャーもあり釣果が心配された。しかし、初日全試合を終了してみると各選手ともに釣果を着実に伸ばしており、計6時間の合計重量が何と15kgを超えた宮原浩選手(長崎県北支部)を筆頭に、タフコンディションをものともしない圧倒的釣果をたたき出す選手が続出。各磯で熱戦が展開された。
翌4日早朝、決勝トーナメントに進出した12名の選手が五島列島・野崎島に展開してゆく。準決勝では、猪熊選手対昨年2位の濵上幸喜選手の対戦で、両名ともに7150gと、寸分たがわぬ同重量の釣果。規定により最大魚の長寸で上回った濵上選手が2年連続の決勝戦進出を果たし、猪熊選手はここで涙をのんだ。
そして12時30分。野崎島南端の「一ツ瀬」に顔を揃えたのは、昨年度の決勝進出者2名と、長崎の気鋭1名の計3人。2年連続優勝が遂に目前まで迫った森井選手(徳島支部・シード)、そして今年こそはと雪辱を狙う濵上選手(五島支部・シード)、そして弱冠28歳で初の決勝進出を果たし、この勢いを持続して勝利に持ち込みたい山本康平選手(長崎県南支部)。近年まれに見る激戦をここまで勝ち上がってきた顔ぶれが揃い、誰が栄冠を掴むのか全く予想が付かない中、40分3ラウンド、120分間の競技が開始された。
開始からしばらくの間、3者ともに沈黙の時間が続く。その静寂を破り、遂に竿を曲げたのは中央に釣り座を構えた山本選手。素早くキープサイズを抜き上げる。
負けじと左端の森井選手も続いて竿を曲げて追撃を開始。森井選手は足元から通す本流の流芯ではなく、その壁際を丁寧に流すことで、連続してキープサイズをキャッチ。遂に一歩抜け出すことに成功した。場所交代後にも先打ちのマキエを効果的に利用し、釣果を重ねて他の二人を引き離しにかかる。
一方の山本選手は、ここにきて初優勝への重圧を感じたのか時折バラシにも見舞われ、引き離されないままで追走を続けるものの、後一歩のところで森井選手に並ぶことができない。濵上選手も思うように数を伸ばすことが出来ず、苦戦する中で遂にタイムアップ。
その場で検量が行なわれ、3人がお互いの健闘を称えあう中、検量が行なわれる。結果、トータル13尾、6700gを釣り上げた森井選手が2年連続の優勝を成し遂げ、今年も大優勝旗が豊後水道を渡ることとなった。
成績詳細は別紙の通り。

>リーグ戦成績表
>決勝トーナメント成績表
>上位入賞者仕掛け図

昨年度の優勝者である森井陽選手(徳島支部・シード)による選手宣誓。

森井選手が大優勝旗を株式会社釣研・楠根社長へ返還。再びこの優勝旗を巡る熱い戦いが始まった。

全国各地、遠くは韓国からも顔を揃えた40名の決勝大会進出者。

決勝戦を前に、健闘を誓い合う進出3選手。右=濵上幸喜選手(五島支部・シード)、中央=森井陽選手(徳島支部・シード)、左=山本康平選手(長崎県南支部)。

全試合を通じて安定した釣技で、2年連続での優勝を成し遂げた森井選手。

厳しい戦いを勝ち抜き、準優勝を果たした山本選手。今後もますますの活躍が期待される。

2年連続で決勝戦に進出という、確かな結果を残した濵上選手。来年も台風の目となりそうな存在だ。

決勝戦が終了し、共に戦い抜いた愛用のウキとともに並ぶ3選手。

近年まれに見る好釣果・接戦を戦い抜いた参加選手。決勝戦では釣果が上がるごとにどよめきと歓声が沸きあがった。

2年連続優勝を果たし、再び優勝カップを胸に抱いた森井選手。

お立ち台には昨年度の入賞者が再び2名も登ることとなった今大会。右=3位 濵上幸喜選手(五島支部・シード)、中央=優勝 森井陽選手(徳島支部・シード)、左=準優勝 山本康平選手(長崎県南支部)。来年度の19回大会には、どのような顔ぶれがここに揃うのであろうか。


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