第22回WFG・結果報告
6月5~6日、22回の歴史を持つWFG(ワールド・フィッシング・ガイアオブグレ)が、長崎県平戸宮ノ浦・五島列島で開催された。
日本国内はもとより、韓国、台湾の各支部・地区の中から予選を勝ち抜いた精鋭48名による熱い戦いの始まりである。
初日は12ブロック・4名ずつに分かれ、宮ノ浦にて総当たりリーグ戦3試合を実施し、ブロック内のトップを12名確定。翌日、五島列島に渡り、準々決勝・準決勝・決勝と3回戦のトーナメント制で、たった一人の優勝者を決める戦いとなる。
初日の宮ノ浦では確実に釣果を伸ばして虎視眈眈と勝ち上がりを伺う若手選手や、それを迎え撃つビッグネームや優勝経験者との間で、例年にもまして激しいデッドヒートが繰り広げられ、いずれも実力に勝る12名の顔ぶれが揃うこととなった。
そして2日目。選手たちの熱い思いを乗せ、船は一路五島列島へ。準決勝は上五島・野崎島で行い、キーパーサイズも23センチから25センチ以上のルールに切り替わる。準々決勝、準決勝の240分間を戦い抜き、遂にファイナリスト3名が、決勝戦の行われる南端・一ツ瀬へと降り立った。
その顔ぶれは、WFG史上2人目の大会V3を狙う森井陽選手(徳島支部)、大分県の若手ナンバーワンの呼び声も高い、前々回大会優勝者でもある木村真也選手(東九州支部)、そしてここまでの激戦を勝ち抜き、悲願の初優勝を目前にしたベテラン・宮嶋恭二選手(京築支部)。全員によるジャンケンにより最初の釣り座が決まり、正午きっかり、120分の決勝戦の火ぶたが切って落とされた。
滑り出し、最初に竿を曲げたのは右端に陣取った木村選手。キーパーサイズを素早く仕留め、ペースをつかむべく同ポイントに打ち返しを続ける。しかしエサ取りが広がったと見るや、全く動じることなく仕掛・マキエ投入点を目まぐるしく変えて対応。着実に数を積み重ねてゆく。
それに続くのは、左端に陣取った森井選手。この釣り座特有の本流を左に見つつ、投入を繰り返す。本命の当たりがないと見るや、高速で仕掛けを回収し、素早く次の攻め手を繰り出し、グレを掛けてゆく。その取り込みの速さはギャラリーから溜息が漏れるほど。木村選手が先行し、森井選手が競り合いながら僅差で続き、それに宮嶋選手がやや遅れて続く形で試合は進行してゆく。
80分が経過し、最後の場所交替で森井選手が入ったのは木村選手が最初に入った釣り座。やや木村選手との差が開く形となり、ここは一気に巻き返しを狙いたいところだが、肝心な時間帯になって瀬を取り巻く全体の潮が悪くなり、3選手ともに沈黙が続く。残り時間を考えればどうしてもここで数を伸ばして追いすがりたい森井選手だが、それを阻むかのように釣り座全体の活性が下がってしまった。しかし、残り時間15分から再び竿が曲がり始める。木村選手もスパートを掛ける一枚を仕留め、森井選手を引き離す。森井選手も竿を曲げるが、その差は縮まらない。
と、ここで大きく竿を曲げたのが、長い沈黙が続いていた宮嶋選手。ひたすらに自分の釣りを信じて、貫き通した宮嶋選手が、長いやり取りの末に玉網に収めたのは、ギャラリーも大きくどよめく45cmを超えるビッグワン。決勝戦の最大魚が飛び出すと同時に、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
その場で、直ちに検量が行われる。
木村選手 12尾 6580g
森井選手 7尾 4490g
宮嶋選手 3尾 3620g
木村選手が、前々回大会に続くV2を達成。燦然と光り輝く優勝カップは、大分の地に、1年ぶりに戻ることとなった。
大会の結果は別紙の通り。
>リーグ戦成績表
>決勝トーナメント戦成績表
>上位入賞者仕掛け図
受付
リーグ戦組合せ
開会式
リーグ戦後の集合写真
成績発表・懇親会
トーナメント戦
試合前
決勝を戦う3名
決勝戦の木村選手
決勝戦の森井選手
決勝戦の宮嶋選手
決勝を戦い終えた3選手
閉会式
トーナメント戦結果
全九州釣ライター協会様からのお花
釣研 楠根社長あいさつ
釣研FG 寒竹会長あいさつ
表彰式
優勝した木村選手
準優勝 森井選手
第3位 宮嶋選手
行徳副会長 総評
優勝者インタビュー
柴崎副会長 閉会のあいさつ