去る4月13日(土)、釣研ファングループ(以下、釣研FG)主催のWFGチヌ(ワールド・フィッシング・ガイアオブチヌ)を岡山県瀬戸内市の牛窓周辺の磯で開催した。
2回目の開催となる本大会は、ワールドの名の通り日本国内はもとより韓国・中国の支部からも代表選手が参加する国際的な大会で、今回は、推薦選手2名を含めた計27名の参加となった。
開会式は受付後の午前4時から行われ、抽選で1番を引いた長崎県北支部の尾下泰彦選手が選手宣誓を行った。地元で初優勝に燃える岡山支部代表の磯山裕一選手、WFGグレ大会常連の五島支部の濵上幸喜選手、昨年に引き続き出場のFG推薦徳島支部の森井陽選手、韓国支部、中国支部から参加の海外勢を含め、厳しい各支部予選を勝ち抜いてきた選手たちは頂点を目指し午前4時30分過ぎに出船、午前6時から熱戦を繰り広げた。
1回戦は1ブロック3名対戦で1試合120分、各ブロックの総重量が重たい選手が準決勝に進出する。
第1ブロックでは選手宣誓を行った長崎県北支部の尾下泰彦選手が2匹1,440gの釣果で長崎県北支部の平野芳幸選手、韓国支部のPark Bum Soo選手を抑え、勝ち抜け。
第2ブロックでは厳しい釣果となり抽選の結果、京築支部の宮嶋恭二選手が次のステージへコマを進めた。
第3ブロックでは徳島支部の野口真平選手が2匹1,110gの釣果で安定の強さを発揮し、勝ち上がり。
第4ブロックは阪神・島根支部代表の坂田昌久選手が1匹1,350gの釣果で福岡支部の原 義幸2匹1,130gを総重量で上回り勝ち上がり、原選手は2匹釣り上げるも敗退するという不運な結果となった。
第5ブロックは大阪支部の児玉卓郎選手3匹1,970gの釣果で東関東支部の我妻総一選手2匹1,570g、韓国支部のCho Jaepo選手2匹1,480gを制して1回戦を突破。
第6ブロックでは延岡支部の上田紘司選手が1匹1,120gの釣果で予選突破。
第7ブロックでは(株)釣研推薦京築支部の江藤憲幸選手3匹3,080gの釣果で北九州支部の行徳秀美選手3匹2,080gを総重量の差で制して勝ち上がった。
第8ブロックの勝ち上がりは海外から参加の中国支部の陳俊鋒選手が1匹760gを釣り上げ1回戦突破となった。
第9ブロックは1匹590gを釣り上げた釣研FG推薦徳島支部の森井陽選手が準決勝への切符を手にした。
1回戦は9ブロックの戦いが繰り広げられ、推薦選手2名、日本国内支部6名、海外支部1名が勝ち上がる結果となった。
今大会は、競技性を高めるため、ツケエ・マキエを、大会本部が準備した同一のものを全選手が使用することとした。マキエは1回戦分としてオキアミ生3kgにマルキューの配合餌「チヌパワームギスペシャル」「Bチヌ遠投」を1袋ずつ。ツケエは同じくマルキューの「くわせオキアミスペシャルチヌ」練りエサは「高集魚レッド」を支給した。
準決勝1組目は尾下選手と宮嶋選手、野口選手の対戦となり、釣り場はキジマのハヤサキで行われ、野口選手が2匹1,500gを釣り上げ、接戦を制し決勝へ駒を進めた。
2組目は坂田選手と児玉選手、上田選手の対戦となり、釣り場はハトバナで行われ、坂田選手が1匹1,000gを釣り上げ、重量差で決勝へ。
3組目は、江藤選手と陳選手、森井選手の対戦となり、釣り場は下イカダで行われ、陳選手3匹3,170g、江藤選手2匹1,470g、森井選手2匹1,700gを釣り上げ、陳選手が激戦を制し決勝進出を決めた。
決勝の舞台となったのは釣り場「西のイシキリ」。多くのギャラリーが見守る中、13時前に寒竹FG会長の開始の合図とともに頂点を決める戦いが開始された。
決勝に進んだ野口選手、坂田選手、陳選手の3名並んでスタート。
決勝の序盤から対象魚のチヌはなかなか釣れず、掛かるのはマダイばかり、そんな中、中盤に差し掛かった頃に野口選手にチヌがヒット。掛けたチヌを大事にとり込み、確保。その後、3選手はあの手この手をつくすも終了時間をむかえる事となった。
120分の熱戦は釣研奥村社長によるホイッスルで終了。いよいよ検量となった。
検量結果は、野口選手が1匹940g、虎の子の一匹となり見事、初優勝の栄冠に輝いた。準優勝は、1回戦からの総重量3,930gで陳選手、3位に坂田選手となり、初の表彰台となった。
今回優勝した野口選手は1ケ月前より決勝会場である牛窓へ毎週通って練習を重ねていた話しを表彰式のインタビューにて明かしてくれた。また、使用したウキは徳島支部の支部長であり、師匠である森井陽氏考案の「ゼクトα」を使用しての優勝が出来て本当にうれしいとも語っていた。
今大会にご協力いただいた、まこと渡船様、長瀬渡船様、スタッフの皆様、お疲れ様でした。皆様のご協力により無事、大会を終える事が出来ました。有難うございました。
本大会は、2年に1度の大会となっていり、次回の開催は2021年度の開催となる。
早くも2年後の頂点を目指しての戦いが始まっている。
受付
釣研FG寒竹準一会長あいさつ
株式会社釣研 奥村稔社長あいさつ
尾下さん選手宣誓
乗船風景
決勝の3名
野口会員
陳会員
坂田会員
帰港
寒竹会長あいさつ
奥村社長あいさつ
成績発表 安藤 大相大会委員長
表彰
優勝 野口 真平選手(徳島支部)
準優勝 陳 俊鋒選手(中国支部)
3位 坂田 昌久選手(島根支部)
上位3名表彰台
優勝者インタビュー インタビュー橋本 敏昭副会長
閉会の締 山本 伸二副会長