対象魚を知ろう(グレ・メジナ編)

グレの人気の秘密

数ある釣りの中でウキ釣りがこれほどまでに人気があり、最先端の釣りとして進化している理由のひとつに、グレと言う魚の存在があることは間違いありません。美しいブルーの魚体、強烈な引き、繊細な駆け引き、技術の試されるやり取り、いずれをとってもウキ釣りの代表だと言えます。

グレの種類

グレには大きく分けて口太グレと尾長グレの2種類がいます。判別方法として最も分かりやすいのは、エラブタの縁で見分ける方法があります。尾長グレ(標準和名:クロメジナ)はエラブタの縁が黒く、口太グレ(標準和名:メジナ)は黒縁がありません。

どちらも同サイズの魚の中では抜群のパワーとスピードを誇ります。口太グレは40センチ級に成長するのに8年を要し、最大で60センチ程度ですが、尾長グレは大きなものでは80センチ以上に成長します。産卵期は口太グレが5月前後、尾長グレは12月前後です。どちらも釣り人を魅了する絶好のターゲットだと言えます。

グレの生態と食性

グレは非常に警戒心の強い魚です。普段は海底の溝や岩陰などに隠れています。現在、グレを釣るうえで実績のあるツケエと言えば、オキアミ、アミ、ムキミ(シバエビ)が主流となっています。しかし、シーズンや地域によっては練エサ、海藻類、パン粉のダンゴ、フナムシなども使われ、いずれも高実績を上げています。
警戒心の強いグレは昼の間、海底近くを拠点に活動していて、水面近くまで浮いてくることはめったにありません。そこでマキエを使用して、浮かせて釣る、ウキを使ったフカセ釣りが発達してきたと言えます。

グレと潮の関係

グレは潮を釣れと言われるほど、潮の動きに敏感な魚です。釣り場選びのポイントとしては適度な潮の流れる場所で、なおかつグレが隠れる障害物となる沈み瀬や根が存在する場所を見つけることです。潮の流れの変化する防波堤の先端部、テトラポット周辺、海底にゴロタ岩の転がっているところ、沈み瀬の周辺、磯場であれば本流に潮が引かれる突端の部分などが狙い目となります。また、目に見える障害物だけでなく、潮と潮のカベや潮目など海流の変化が生じている場所も好ポイントとなります。

A

海底に沈み瀬や沈みテトラがあり、なおかつ付近には磯場やゴロタ石の浜があれば、埋立地と言えどもグレの生息している確率は高くなります。

B

防波堤ではテトラポット周辺やケーソンなどの変化があるところ。障害物で潮の流れに変化があるところがポイントとなります。

C

ゴロタ石の浜は梅雨時期には良く釣れます。グレが浅く浮いてくるので数釣りが楽しめます。

D

河口付近の導流堤や小さな防波堤でも釣れますが、小型のグレが中心で大型は釣れません。

E

離島や沖磯では良型を狙うことができます。特に朝・夕 マズメ時には大型の確率が高くなります。

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