対象魚を知ろう(磯場の人気者たち)

スズキ –夏場の夜釣りが面白い–

全国各地の内湾、漁港内、沖磯、河川まで生息域が広く、釣り方も多彩です。力強い引きからゲームフィッシュとしても人気の高い魚です。産卵期は地域によって異なりますが1月から2月頃。成長するにつれセイゴ→フッコ→スズキと呼び名が変わる出世魚です。

釣り方

昼間でも釣れますが、ウキ釣りの場合は夕マズメ時から夜にかけての半夜釣りに分があります。特に旬を迎える夏の夜は、港や河口でスズキを狙っている電気ウキの灯りが多く見られるようになります。エサはアオイソメやイワイソメが一般的です。2~3匹を房掛けにして長くたらします。
河口や防波堤の際、常夜灯が水面を照らす光と陰の境目などがポイントです。スズキは比較的水面の近くを回遊している魚だといえます。

マダイ –これぞ魚の王様–

北海道以南から九州にかけて、水深10~200メートルの岩礁帯などに生息しています。体色は紅色で青い小斑点が散らばり、体長は最大で1メートルをオーバーする巨大なものもいます。タイと言う名前の付く魚は多いのですが、タイ科の魚は13種類しかいなく、意外と少ないものです。

釣り方

潮通しが良く、水深のある磯場で狙えます。磯からでも60センチを超える大型も望めます。比較的水深のある場所でヒットすることが多いようです。
大きめのウキで10~15メートル前後の水深を一気に攻めるため移動仕掛けをお奨めします。ツケエはオキアミが主体になります。エサ盗り対策として、深場までツケエを残すためにオキアミボイルなどを2尾掛けするなどの工夫が必要になります。

イサキ –釣り味、味覚とも最高!–

タイ科に近く、食べて美味しい魚類の代表だと言えます。側線のすぐ下から背中にかけて茶色の縦縞が3本あります。小型魚は特に縞模様が鮮明ですが、大型になると目立たなくなる傾向にあります。食性は主としてプランクトンですが、成長するに従いイワシなどの小魚を追いかけます。

釣り方

引き味が良いことから、夏磯のターゲットとして人気が高い魚です。特に釣るための難しいテクニック、やり取りの技術など必要としないことから、磯釣りの入門者にもお奨めの釣りのひとつです。
群れに当たると数釣りも楽しめますが、群れの回遊するタナを見つけるため、細かなタナの調節が必要です。夏を代表する魚で水温の高い時期がシーズンなので、エサ盗りに悩まされることが多い釣りです。納涼をかねた夜釣りは最高です。

アキアジ –ダイナミックな釣りの対象魚として大人気!–

一般的にサケのことをいいます。北海道の沿岸の川には9月ごろ、本州では11~12月頃に遡上してきます。雄は5歳魚で10キロを超える個体もいます。雌はやや小さく、8キロ前後です。食しても美味で、人気があります。

釣り方

海岸からのアキアジ釣りには投げ釣り、ルアー釣り、ウキ釣りなどがあります。ウキ釣りはウキの下にルアーを付けて投げるウキ・ルアー仕掛けと、ウキの下には餌を付けて投げるフカセ仕掛けに大別できます。岸寄りしたアキアジは日が経つにつれ活性が低くなり、フカセ釣りでの釣果が大になってきます。餌にはサンマやソーダカツオなどを用います。それらの餌をポイントまで飛ばすための自重があり、浮力のあるウキが重要なタックルとなってきます。

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