いろいろなアタリを覚えよう
ウキにはいろいろな役割があります。一番大きな役割として魚のアタリ(ツケエを喰ったかどうか)を釣り人に知らせる役目です。アタリを見分けて、正確なアワセ(サオや道糸を引っ張ることでハリを魚の口に掛ける動作)を入れることで、魚を釣り上げる確率が大きくなります。
アタリとアワセの基本パターン
アワセ方の基本として、ゆっくりとウキが沈む弱いアタリに対しては素早く小さなアワセを入れ、ウキを一気に引き込むような強いアタリに対しては大きくゆっくりと合わせましょう。
●理想的なアワセのパターン
1.竿先をわずかに曲げて、仕掛けにテンションをくわえる。
2.ウキの沈み方をよく見て、竿先を送り込む。
3.一旦、竿の送りを止める。ウキの沈む速度が増して、道糸が走り、竿が引き込まれたら竿を上にあげる。基本的にはウキの沈んで行く方向と反対に合わせを入れる。
●いろいろなアタリのパターン
基本通りに合わせを入れてもハリ掛かりしない時は、基本の逆パターンを試してみましょう。それでもうまく行かない時は、ウキ下の微調整、ガン玉の位置変え、ツケエサの大きさを変え、ハリのサイズを変えてみましょう。そうすることでウキに出るアタリが変化します。その中で合わせのパターンを見つけるようにしましょう。
アタリのパターンと合わせ方の例
基本パターンの合わせと同じですが、合わせを入れる時には糸フケを取り、小さくソフトに引き戻す感じで合わせます。ウキが海中に少し沈んでいるような時は道糸を張り気味にし、仕掛けにテンションを掛け、誘うと、魚が一気に喰い込むことも良くあります。
●基本的なアタリのパターン(図1)
魚の活性とアタリの大小は必ずしも比例しません。
アタリが小さい(図2)
安心してエサを拾っている場合は横方向へ動きます。
アタリが大きい(図3)
警戒しているので素早くエサを拾って戻ろうとします。警戒してエサを拾っている場合は縦方向へ動きます。
●ウキがかすかに抑え込まれる、ウキの流れが止まる、ウキが横移動する
間を置かずに竿を少し立てます。グーンと竿に乗ってきたら竿を立てます。
●道糸が急に走るようなアタリ
竿先を送り込んで、その分引き戻すような感じで合わせを入れるとハリ掛かりします。逆に慌てて合わせを入れると、すっぽ抜けやハリ外れにつながります。
●竿が引ったくられるアタリ
すでに魚はハリ掛かりしていますから、慌てずに釣り座の先端まで出て、竿の角度が水平にならないようします。まず、竿を立て、自分が万全の体勢を整えてから応戦しましょう。